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負動産とは何か?その問題と解決策
カテゴリ:相続不動産お役立ちコラム  / 更新日付:2023/11/29 12:06  / 投稿日付:2023/11/29 12:06

負動産とは何か?その問題と解決策
荒れた住居

はじめに

この記事では、負動産という概念について、その意味、問題点、そして解決策を詳しく解説します。負動産とは、所有することで手間や経費がかさみ、利益よりも負担が大きくなる不動産のことです。この記事を通して、負動産の理解を深め、その対策について考えていきましょう。

負動産とは、一体何でしょうか?

負動産とは、維持管理に手間や経費がかかり、結果的に負担が利益を上回る不動産のことを指します。具体的には、放置された山林や耕作放棄地、廃屋化した空き家や別荘地、土砂崩れのリスクがある土地などが含まれます。これらの不動産は、固定資産税や維持管理費が高く、所有すること自体が負担になることが多いのです。

負動産が抱える問題とは?

負動産は、防災・防犯上のリスクの増加、資産価値の減少、権利の複雑化といった問題を引き起こします。放置された不動産は、倒木や土砂崩れのリスクを高め、資産価値も下がります。さらに、相続により所有者が複数になることで、責任の所在が不明確になることもあります。

負動産が置かれている厳しい現状

負動産は、需要と供給のアンバランス、専門家の不足という厳しい状況に直面しています。多くの人が負動産を手放したいにも関わらず、使いたい人が少ないため、相場価格が下がり、売却が困難になっています。また、負動産の取引は複雑であり、専門家に相談しても断られるケースが多いのです。

新たな解決策の登場

近年、マッチングサイトの活用や相続土地国庫帰属制度など、新たな解決策が登場しています。マッチングサイトでは、個人間での直接売買が可能になり、手数料を抑えることができます。一方で、相続土地国庫帰属制度では、不要な土地を国に引き取ってもらうことができますが、全ての土地が対象ではありません。

まとめ

負動産は多くの問題を抱えていますが、新たな解決策により処理方法が広がっています。しかし、詐欺まがいの業者も存在するため、対応には注意が必要です。負動産に関しては、専門家のアドバイスを得ながら慎重に対処することが大切です。

※おまけ 負動産の維持費シミュレーション

条件

  • 固定資産税評価額:3,000万円(土地:2,000万円、建物:1,000万円)
  • 水道・電気料金:基本料金のみ
  • 保険料:火災・地震保険加入

計算結果

項目金額
固定資産税(土地)47,000円
固定資産税(建物)140,000円
都市計画税(土地)20,000円
都市計画税(建物)30,000円
水道料金20,400円
電気料金12,000円
保険料(火災)120,000円
保険料(地震)40,000円
合計429,400円

解説

固定資産税は、土地と建物の固定資産税評価額に対して、1.4%の税率で課税されます。都市計画税は、土地の固定資産税評価額に対して、0.3%の税率で課税されます。

水道料金は、基本料金のみで計算しています。電気料金も基本料金のみで計算しています。

保険料は、火災保険と地震保険を合算して計算しています。

まとめ

上記の条件の場合、負動産の維持費は年間約43万円となります。平均的な維持費は35万円~50万円といわれています。

負動産の維持費は、固定資産税や都市計画税などの固定費に加え、水道料金や電気料金などの変動費、保険料などのその他の費用が含まれます。

固定資産税や都市計画税は、土地の評価額や建物の評価額によって大きく変動します。また、水道料金や電気料金は、地域や使用量によって変動します。保険料は、保険内容や保険会社によって変動します。

負動産の維持費を把握するためには、上記の費用を参考にしながら、具体的な状況に合わせて計算することが大切です。

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