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【今池・池下】そびえ立つタワマンを見上げて。「今はタワマンより“小口なんちゃら”がいいの?」の疑問に、本山の税理士が答えます
カテゴリ:不動産お役立ちコラム  / 更新日付:2026/01/19 15:34  / 投稿日付:2026/01/19 15:34

「今はタワマンより“小口なんちゃら”がいいの?」というオーナー様の疑問に対し、本山の税理士が回答することを伝える解説記事のメインビジュアル。背景にはタワーのイラストと風船を持つ人物が描かれています。
2024年のルール改正で変わった「タワマン節税」の現状と、次に注目される「不動産小口化商品」の正体とは?本山の税理士が、専門用語を使わず分かりやすく紐解きます。

久しぶりに今池の交差点を通ったら、あの背の高い真っ黒なマンションがそびえ立っていて、その存在感に圧倒されました。地元の方は、もうあの景色を見慣れましたでしょうか?
今池の『ザ・ファインタワー』や、池下の『グランドメゾン』など、ここ数年で千種区周辺の景色はずいぶん変わりましたね。

そんな景色を見ながら、ふとこんな話を思い出すオーナー様も多いようです。

オーナー様の声

「そういえば昔、ああいう高いマンションを買うのが『タワマン節税』だって流行ったよな」
「でもニュースで『あれはもうダメだ』って聞いた気がする」
「じゃあ今は何がいいんだ? 最近よく聞く『小口(こぐち)なんちゃら』のほうがいいのか?」

私の事務所(本山駅のすぐ近くです)にいらっしゃる地主様やオーナー様からも、最近そんなご相談をよくいただきます。

結論から言いますと、「これさえ買っておけば安心」という魔法のような商品は、もうありません。

今日は難しい税金の計算式は脇に置いて、今、不動産と相続の世界でなにが起きているのか。専門用語を使わずに、少し整理してみましょう。

監修:佐治 英樹(税理士・宅地建物取引士)
STF PropTech 監修。名古屋・千種区エリアを中心に、不動産の売却・買取から相続税務までをトータルでサポートしています。

「タワマン節税」は終わったんですか?

「タワマン節税は終わった」とよく言われますが、正確には「やりすぎに待ったがかかった」という状態です。

以前は、現金で1億円持っているよりも、1億円のタワマンを買ったほうが、相続税の計算上の価値(評価額)が極端に――場合によっては3割、4割まで――下がることがありました。これが「タワマン節税」の正体です。
しかし、「さすがに実勢価格(売買価格)と税金の評価額がズレすぎている」ということで、国税庁がルールを見直しました。

2024年からの新ルール

「実勢価格と評価額が離れすぎている場合は、補正しますよ(評価額を引き上げますよ)」ということになりました。

タワマンを買うこと自体は悪いことではありませんが、「節税のためだけに買う」という旨味は、以前よりずっと少なくなったのです。

次の流行は「一棟モノ」や「小口化」…でも、ちょっと待って

タワマンの扉が閉まりかけたとき、お金(節税ニーズ)はどこへ向かったのでしょうか?
そこで注目されたのが、「賃貸マンションの一棟買い」や、大きなビルなどを細かく分けて買う「不動産小口化商品(ふどうさんこぐちかしょうひん)」でした。

これは、「風船」に例えると分かりやすいかもしれません。

  • タワマンを押さえる:風船の一箇所を指でギュッと押さえても、中の空気は消えません。
  • 別が膨らむ:押さえられていない別の場所(一棟モノや小口化)が、プクッと膨らみます。

世の中の「節税ブーム」というのは、こうやって風船の膨らむ場所が変わっているだけ、とも言えます。

国税庁も「風船」を見ています

「おや、今度はこっちが膨らみすぎているな」と気づけば、国はまたそこをピンポイントで押さえにかかります。
実際、最近の政府の会議では、「一棟マンションや小口化商品を使えば、まだ節税効果が大きいようだが、これについてもルールを見直すべきではないか?」という議論が進んでいます。

まさに、対策と規制の「いたちごっこ」のような状態が続いているのです。

専門用語を使わずに読み解く「国の本音」

なぜ国は、次々と規制をかけるのでしょうか?
意地悪をしたいわけではありません。国が気にしているのは「公平かどうか」、ただ一点です。

「現金で持っている人」と「形を変えて不動産で持っている人」で、払う税金があまりに違うのは不公平だよね、というのが国の考え方です。

最近のニュースを見ると、横文字の難しい用語(NAVや流動性ディスカウントなど)が並んでいて頭が痛くなるかもしれません。でも、これらは忘れてしまって大丈夫です。
国の本音をすごく平たく翻訳すると、こうなります。

国のメッセージ(翻訳版):
「すぐに現金化できるものや、現金の代わりに持っているだけのものは、現金の価値に近い評価にしますよ」

この流れは、今後も変わらないでしょう。「この商品なら裏ワザで切り抜けられる」という抜け道を探しても、そこはすぐにまた「風船の押さえられる場所」になってしまうのです。

「商品探し」をやめて、「資産の棚卸し」をしませんか?

「じゃあ、結局どうすればいいの?」「うちは何をすれば正解なの?」
そう不安になるお気持ち、よく分かります。でも、だからこそお伝えしたいのは、「あわてて新しい節税商品に飛びつかないでください」ということです。

「次はこれが流行りだ」「いや、あれは危ない」といった情報に一喜一憂して、そのたびに資産を買い換えていては、手数料ばかりかかって手元のお金が減ってしまいます。

本当に大切なのは、「どの商品がおトクか」を探すことではありません。「あなたの今の資産状況で、何を守り、どう引き継ぎたいか」を固めることです。

  1. ご自宅の評価:土地・建物の評価は、今どれくらいになるのか?
  2. 賃貸アパート:将来の修繕費や空室リスクを考えても、本当に持ち続けるべきか?(あるいは、いい時期に売却して資産を組み替えるべきか?)
  3. バランス:現金と不動産のバランスは、相続税を払えるだけ確保できているか?

まずは、これらを整理する「資産の棚卸し(たなおろし)」が先決です。
現状が分かれば、「あえてリスクを取って節税商品を買う必要はない」と分かるかもしれませんし、「この古いアパートだけは整理しておこう」という対策が見えてくるかもしれません。

本山の事務所でお待ちしています

私たちSTF PropTech(エスティーエフ プロップテック)は、名古屋・千種区エリアを中心に、不動産の売却・買取から相続対策までをお手伝いしています。

「節税商品のパンフレット」を集めて悩む前に、まずは手ぶらで事務所にいらしてください。
「親から引き継いだ家があるんだけど」「最近、駅前の風景が変わって心配になってきた」……そんな世間話からで構いません。

風船の形を気にするよりも、どんな風が吹いても揺るがない、どっしりとした土台を作るお手伝いをさせていただきます。

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本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の不動産取引・税務判断の助言ではありません。最終判断は必ず専門家へご相談ください。

監修者情報

佐治 英樹(さじ ひでき)
佐治 英樹(さじ ひでき)
税理士(名古屋税理士会), 行政書士(愛知県行政書士会), 宅地建物取引士(愛知県知事), AFP(日本FP協会)
趣味は、筋トレとマラソン。忙しくても週5回以上走り、週4回ジムに通うのが健康の秘訣。

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